「美味しいのに、見た目の問題だけで売ることができない」――そんな野菜や果物の存在を耳にしたことはありませんか?
味や栄養価は正規品と変わらないのに、サイズが少し違う、色づきが不揃いといった理由で規格から外れ、廃棄されてしまう「規格外品」の存在。これは生産者さんの努力が報われないだけでなく、貴重な資源の浪費や環境負荷にもつながる、日本の大きな社会課題の一つです。
この問題に「おいしさ」で立ち向かうのが、キリンビールの「氷結® mottainaiプロジェクト」。「モッタイナイ!を、おいしい!に。」を合言葉に生まれたこのシリーズから、今年11月には、新作「ふじりんご」が登場しました。

今回は、この新作「ふじりんご」と、セブン-イレブン限定で話題の香川県産「キウイのたまご™」をピックアップ。その背景にあるストーリーを知り、私たちが手軽にできる「おいしい社会貢献」について考えながら、気になるそのお味をレポートします!
「規格外」ってどういうこと?見た目と味のギャップ
スーパーなどで私たちが手にする青果には、大きさや色、形などの厳しい「規格」があります。そこからわずかでも外れてしまったものが「規格外」と呼ばれます。
今回のプロジェクトで使用されている果実も、味は格別でありながら、以下の理由で市場流通が難しかったものです。
- ふじりんご(長野・青森産): 色づきが不均一だったり、サイズが小さすぎたりするもの。
- キウイのたまご™(香川特産): 形がいびつ、表面に傷がある、あるいは実が柔らかくなりすぎたもの。
これらは本来、廃棄されるリスクが高い果実です。しかし、お味は農家さんが丹精込めて育てた一級品。「見た目」だけで判断されてしまうのは、あまりにも「モッタイナイ」ですよね。
参考:地球を考える食卓「美味しいのに捨てられてしまう「規格外野菜」とその活用状況」
キリン「mottainaiシリーズ」が変える未来
そこで立ち上がったのが、「氷結® mottainaiプロジェクト」です。 廃棄されそうな果実を積極的に買い取り、キリン独自の技術でチューハイとして蘇らせることで、以下の2つの貢献を実現しています。
- 「モッタイナイ果実」を美味しく活用
長野・青森産の「ふじりんご」や、香川特産の「キウイのたまご™」など、地域の特産品を含む「モッタイナイ果実(規格外果実)」を買い取り、チューハイの原料として使用しています。mottainaiシリーズの商品化を通じて、約16万個分にあたる約5.7トンのキウイのたまご™、そして約2.8万個分にあたる約9.6トンのふじりんごのフードロス削減を目指しているとのことです。
- 売上1本につき1円を日本の果実農家支援に活用
mottainaiシリーズの売上の一部が、果実農家さんの支援に活用されます。 私たち消費者は「おいしいから買う」というシンプルな行動をするだけで、経済的に農家さんを応援し、持続可能な食のサイクルに参加することができるのです。

mottainaiシリーズの「キウイのたまご(セブン-イレブン限定)」と「ふじりんご」を飲んでみた!
それでは、実際にその「モッタイナイ果実」たちがどのような味わいに生まれ変わったのか。今回は「氷結®mottainai キウイのたまご™」(セブン-イレブン限定)と、「氷結®mottainai ふじりんご」(新作)の2種類の実飲レポートをお届けします!
なお、これらの商品はセブン-イレブン等コンビニエンスストアで販売されており、価格は各176円(税込193.60円)。手に取りやすい価格で貢献できるのも魅力です。

1. 氷結®mottainai キウイのたまご™
まずいただいたのは、香川県の特産ブランドキウイを使用したこちら。 「キウイのたまご™」は、一般的なキウイとは異なり、指で割ってブドウのように吸って食べる一口サイズのキウイです。酸味が少なく、「和三盆」のような上品な甘さが特徴と言われています。

実際に飲んでみると、「キウイのたまご™」の特徴がしっかり活かされており、ひと口飲むと雑味のないクリアな甘みが広がります。キウイ特有の強い酸味がないので、キウイが苦手な方にもぜひ試してほしい美味しさです。また、飲み口がとても軽いので、ジュース感覚で楽しめる一杯でした。
実際に飲んでみると、「キウイのたまご™」の特徴がしっかり活かされており、ひと口飲むと雑味のないクリアな甘みが広がります。キウイ特有の強い酸味がないので、キウイが苦手な方にもぜひ試してほしい美味しさです。また、飲み口がとても軽いので、ジュース感覚で楽しめる一杯でした。
2. 氷結®mottainai 長野・青森産 ふじりんご
続いては、11月に発売されたばかりの新作。長野県と青森県産の「ふじりんご」を使用しています。 「ふじ」といえば、シャキッとした食感と、甘み・酸味のバランスが良いりんごの王様です。

実は私自身、アルコールがあまり得意ではないのですが、こちらの「ふじりんご」もとても飲みやすくて驚きました。色は透明ですが、飲んだ瞬間にりんご本来の爽やかな甘さが広がります。チューハイ特有のアルコール臭さが全くなく、炭酸のキレも良いため、ゴクゴク飲めてしまいます。人工的な甘味料っぽさや甘ったるさもないので、食事と一緒に楽しむのにもぴったりなバランスだと感じました。
「おいしい」の先にある、優しい未来
今回注目したのは、キリンビールの「氷結® mottainaiプロジェクト」。
フードロス解決のためには、流通の仕組みの変革や生産者さんの努力も大切ですが、私たち消費者の「選ぶ」という日常のアクションこそが、何より大きな力になります。
企業がロスになりそうな食材を、魅力的な商品に変える。 私たちは、それを「おいしい!」と手に取って味わう。 その結果、売上の一部が農家さんの支援になり、「モッタイナイ」食材の廃棄も減っていく……。
コンビニエンスストアという身近な場所で、おいしい1本を選んで飲むだけで社会や地球に貢献できるなんて、嬉しい仕組みですよね。
今夜の晩酌に、あるいはリラックスタイムのお供に。「モッタイナイ」を「おいしい」に変える魔法の一本を選んでみてはいかがでしょうか。
参照:
- キリンビール株式会社「キリン 氷結®mottainaiプロジェクト」
- キリンビール株式会社「セブン‐イレブン・ジャパンと協働!果実のフードロス削減・農家支援を目指す『キリン 氷結®mottainai キウイのたまご™(期間限定)/セブン‐イレブン等限定』を新発売!」
- PR TIMES 「食べチョク×キリン 氷結®×キリン 午後の紅茶 | 規格外ふじりんごを原料としたコラボ商品発売、生産地の課題解決へ」
- PR TIMES「「食べチョク」と協働!長野・青森産「ふじりんご」の「モッタイナイ果実」を使用した「キリン 氷結® mottainai ふじりんご(期間限定)」新発売」
文・構成・写真/SD学生編集部(M.M)






