2025年2月14日から16日まで、国立代々木競技場第一体育館で開催された「NEW ENERGY TOKYO」に参加してきました!
このイベントは、ファッション、アート、ライフスタイルなど多彩なジャンルから350組の出展者が集まるクリエイションの祭典で、今年で3周年を迎えました。特に15日と16日は一般公開日で、多くの来場者で賑わっていました。
さまざまなコンセプトのエリアが展開
会場は12のエリアに分かれており、それぞれ異なるテーマが設定されていました。「NEXTエリア」では次世代クリエイターの作品が並び、「ROOTエリア」では伝統工芸やものづくりの技術を次世代に継承する試みが紹介されていました。
Sustainability Driver編集部はその中でも特に、サステナブルな取組みにフォーカスした「DEAR MEエリア」に注目しました🌏

体験を通じて感じるサステナブルな取り組み
「DEAR MEエリア」には、環境に配慮した商品やサービスを提供するブランドが集結。実際に体験しながら学べるブースも多く、訪れるだけで新しい発見がありました。
SATOYAMAコミュニティ
「SATOYAMAコミュニティ」のブースでは、サステナブル・ウェルネスをテーマにする様々な商品が並んでいました。「SATOYAMAコミュニティ」はサステナブル・ウェルネスなモノ・サービスの紹介やイベント開催を通じて、サーキュラーエコノミーに興味のある人と企業をつなげる体験型コミュニティとのこと。生活者が未来の環境を意識して「循環」に参加する社会の実現を目指しています。
◆トイメディカル株式会社 - 熊本から世界中のウェルネスへ貢献-
トイメディカル社では、「塩分を気にせず食事を楽しみたい!」そんな人のための「次世代減塩調味料:体に吸収されない塩 “零シリーズ”」を紹介・販売していました。
この商品は、海藻に含まれるぬめり成分「アルギン酸」がナトリウムを吸着する特性を利用しています。トイメディカル社の塩「零シリーズ」には海藻由来の「塩分吸着ファイバー(アルギン酸)」が含まれており、口の中では塩味を感じながらも、体内に吸収される前に塩分が吸着され、そのまま体外に排出される仕組みです。
実際に「体に吸収されない塩」を使ったおせんべい「気にせんべい」を試食しましたが、普通の塩味と変わらない美味しさでした!味はいつもの塩味せんべいなのに、「体に吸収されない」なんて不思議です!

◆Helsieni/ヘルシンキノコ – コーヒーかすでサステナブルにキノコを育てる-
フィンランドのスタートアップHelsieni/ヘルシンキノコはコーヒーかすでキノコを育てるサステナブルな栽培キットを紹介・販売していました。(参考:コーヒーかすでキノコを育てる!フィンランド「Helsieni」社の資源循環型キノコ栽培キット)
コーヒーかすにはキノコの成長に必要な養分(セルロースなど)が沢山含まれているため、コーヒーかすだけでキノコが育つとか…!周りのお客さんも「コーヒーかすでキノコを育てられるなんて知らなかった!」と驚いている様子でした。
また、会場内のカフェから回収したコーヒーかすを利用して実際にキノコを育てるワークショップが行われており、ゴミとして捨てられるはずのものが新たな資源となる過程を間近で見ることができました。

◆酒田米菓 – 使用済み煮干しを生地へ練り込んだサステナブルなオランダせんべい –
山形県民なら誰もが知ってる、 山形のソウルフード「オランダせんべい」。オランダせんべいのメーカー「酒田米菓」は、山形県ならではの「サステナブルせんべい」を販売していました。
山形県は、実はラーメン消費量日本一!ラーメンの出汁をとるために使われた煮干しを捨ててしまうのではもったいない!ということで「酒田のラーメンを考える会」と「オランダせんべい」がコラボし、SDGs商品「オランダせんべい にぼせん」を開発したそうです。この「にぼせん」の生地には、出汁をとった後の煮干しが練り込まれています。実際に試食してみると、ほんのり魚の風味があり、通常のせんべいとは違う独特の美味しさが感じられました。

◆Why juice? – 規格外野菜・果物を使ったサステナブルなジュース –
Why juice? は、一般流通できない「規格外品」の野菜や果物を使ったジュースを販売していました。
「規格外品」とは、味や品質に問題はないものの、大きさや形が規格を満たさないために市場に出回らない野菜や果物のことです。Why juice?は2014年の設立以来、安心・安全な食の提供とフードロス削減に取り組んでいます。
このジュースには、国産の農薬不使用野菜・果物のみが使われているため、安心感があり、味もすっきりしていて飲みやすく、とても美味しかったです!

「NEW ENERGY TOKYO」に参加してみて
今回の「NEW ENERGY TOKYO 2025」は、単なる展示会ではなく、参加者が実際に体験しながらサステナブルな未来について考えられる場になっていたのが印象的でした。特に「DEAR MEエリア」では、ただ環境に優しい商品が並んでいるだけでなく、それを使うことでどのように循環が生まれるのかを知ることができる仕掛けが多かったです。
次回の「NEW ENERGY」は2025年9月13日・14日に大阪で開催予定。より多くの人が、新しいアイデアや取り組みに触れ、サステナブルな未来について考えるきっかけになればいいなと思います。
📌「NEW ENERGY OSAKA」イベント概要
名称:「NEW ENERGY OSAKA」
会期:2025年9月13日(土)~14日(日)
会場:Creative Center OSAKA
出展ブランド:約150組
入場料:無料
運営:NEW ENERGY 実行委員会
主催:Blue Marble
公式サイト:https://new-energy.ooo/2025osaka/
取材・文・写真/SD学生編集部(M.M)