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旅で見つけた!ニュージーランド・クライストチャーチの『地球にやさしい』ヒント

by SD学生編集部
2025年9月23日
in コラム
ニュージーランドにいる羊の写真
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こんにちは、学生編集部です。

私は2025年9月上旬に、ニュージーランド南島最大の都市・クライストチャーチを1週間ほど訪れました。中心部から少し車を走らせれば牧草地や山々が広がる――そんな「自然と隣り合わせ」の環境が、この街の大きな特徴です。

クライストチャーチ郊外の様子
クライストチャーチ郊外の様子

そして、豊かな自然を守るために、人々が無理なく「エコ」を実践できる仕組みが街のあちこちに整えられていることに気づきました。今回は、現地で見て体験したサステナブルな取り組みをいくつかご紹介します。

使い捨てプラスチックの廃止と紙製品の活用

ニュージーランドでは、2023年7月から多くの使い捨てプラスチック製品の製造及び販売が禁止されています。街を歩いていると、このルールが人々の暮らしに深く根付いているのを感じました。

参考:Ministry for the Environment, Guidance on single-use plastic products banned or phased out from July 2023

例えば、スーパーマーケットの青果売り場では、きゅうり1本、りんご1個など必要な分だけ量り売りで購入できる仕組みになっています。袋を探してもプラスチック製はなく、紙袋だけが備え付けられており、買い物客はそれを自由に使うスタイルです。量り売りであれば、自分の必要な分だけを買うことができるため、食品ロス削減にも繋がりますよね。

スーパーマーケットの果物売り場の様子
スーパーマーケットの果物売り場の様子

また、飲食店のテイクアウトでも、プラスチック容器やカトラリーの利用は基本的に行われていません。私が訪れたクライストチャーチ中心部にある屋内マーケット「リバーサイドマーケット」で一番人気のギリシャ料理を注文した際、料理は厚みのある紙箱に入れられ、木製のフォークが添えられていました。週末のファーマーズマーケットで購入した卵サンドも同じように紙箱入りで、どのお店でも統一的に紙や木が使われていることに驚きました。

ギリシャ料理屋"Dimitris Greek Food"の「PLATTERS」
ギリシャ料理屋”Dimitris Greek Food”の「PLATTERS」
ファーマーズマーケットの卵サンドイッチ
ファーマーズマーケットの卵サンドイッチ

ニュージーランドの定番料理「フィッシュアンドチップス」も、紙袋で包むのが主流です。これは文化的背景もあるようですが、「温かい出来立ての料理を紙に包んで提供する」という日本ではあまり見ない提供方法で、驚きでした!

紙に包んで提供するのがニュージーランド式フィッシュアンドチップス
紙に包んで提供するのがニュージーランド式フィッシュアンドチップス
2枚の紙で包まれているフィッシュ&チップス

ニュージーランドのお土産「ミツロウラップやミツロウキャンドル」

ニュージーランドの定番のお土産といえば、マヌカハニーなどのはちみつ。そして、ミツバチが巣を作るために分泌する成分「ミツロウ」を使った雑貨も、街の雑貨店で多く見かけました。

例えば、港町「リトルトン」のハンドメイド雑貨店で見かけたのが、ミツロウを使ったキャンドル。匂いを嗅いでみると、ほのかに自然な甘い香りがします。

リトルトンの雑貨店の様子
リトルトンの雑貨店の様子
実際に購入したミツロウキャンドル
実際に購入したミツロウキャンドル

また、キッチンラップ(プラスチック製)の代わりに使える「ミツロウラップ」もあります。プラスチックラップだと、使った後はすぐ捨ててしまいますが、この「ミツロウラップ」は、何度も使うことができます。

手のひらでゆっくり押さえると、手の温度で柔らかくなり、しっかりと蓋ができます。ミツロウには自然の抗菌作用があり、食品を長持ちさせる効果もあるそうです。

実際に購入したミツロウラップ:S,M,L各1枚入りでNZ$20(約1800円)
実際に購入したミツロウラップ:3枚セット(S,M,L各1枚)でNZ$20(約1800円)
お皿の蓋代わりに使ったり、食材をそのまま包んだりと色々な使い方ができます
お皿の蓋代わりに使ったり、食材をそのまま包んだりと色々な使い方ができます

使った後のお手入れは、冷たい水と中性の食器用洗剤で優しく洗った後、乾かすか布巾で優しく水分を拭き取るだけです。正しく使えばおよそ1年間使用でき、寿命が来たら(粘着力が無くなったら)堆肥に混ぜるか生ごみとして捨てられます。プラスチックラップとは異なり、「土に還す」ことができるのも、ミツロウラップの大きな特徴の一つです。

参考:Honeywrap公式HP

車社会に挑む!エコな交通施策の広がり

クライストチャーチは人口約40万人の都市で、都心部はオフィスや大学、商業施設が集まる利便性の高いエリアです。

クライストチャーチ都心部の様子
クライストチャーチ都心部の様子
クライストチャーチ都心部の様子

しかし、中心部から車で1時間も走れば、羊の群れが見られる牧草地や雄大な山岳地帯が広がり、車がなければ生活が難しい「典型的な車社会」でもあります。そんな街で車への依存を少しでも減らすため、様々なエコな交通施策が導入されています。

バスの利用を促進ーメトロカードを活用!ー

電車が通っていないクライストチャーチの都心部での公共交通の主な手段はバスです。「メトロカード」というICカード(日本でいうSuicaやPasmoのようなもの)を使うと、運賃は1回 NZ$(ニュージーランド・ドル) 3.00(約262円)。さらに、1日の上限がNZ$6.00(約524円)に設定されており、3回目以降の乗車は無料になります。また、2時間以内であれば乗り換えも無料とのこと。例えば、10時にバスに乗り、11時30分に別のバスに乗ったとしても、払う必要があるのはバス1回分の料金だけなのです。

クライストチャーチで使われているメトロカード
クライストチャーチで使われているメトロカード

実際に、私が滞在中にバスを使って郊外の港町「リトルトン」や都市部の観光地各所を訪れた日は、1日で合計6回バスに乗りましたが、支払ったのはNZ$6.00(約524円)のみ。日本のように「乗るたびに料金を払う」仕組みと比べると、利用者に非常に優しい制度だと感じました。

バスの中の様子
バスの中の様子

電動スクーターと自転車の普及

市内を歩いていると、緑色の「Lime」電動スクーターを利用している人をよく見かけました。スマートフォンのアプリから簡単にレンタルでき、観光客でもすぐに使えます。実際に私も乗ってみましたが、初めての人でも、すぐに慣れ、簡単に使うことができました。私が住んでいる東京に比べると圧倒的に交通量、人が少ないため、比較的安心して使うこともできます。

自転車利用も強く推進されているようです。都心部の道路の多くには、自転車専用レーンが整備されていて車道と明確に分離されているため、安心して走行できます。

また、街の至る所に見受けられたのが、「無料駐輪・充電スペース」です。アプリ「Bikeep」を利用することで、自転車を無料で施錠あるいはバッテリーの充電ができるようです。自転車や電動モビリティを使いやすくする環境づくりが進んでいますね。

Limeの電動スクーター
Limeの電動スクーター
自転車無料駐輪・充電スペース
自転車無料駐輪・充電スペース
  • 画像出典:Lime Down Under: Auckland And Christchurch, NZ Join E‑Scooter Movement
  • 参考:https://www.lockydock.co.nz/about

旅で見つけた「地球にやさしい暮らし」のヒント

ニュージーランドでのサステナブルな取り組みは、特別なことではなく、日々の暮らしに自然に組み込まれているように感じました。

今回の旅行中、クライストチャーチで暮らすニュージーランド人の知人に「ニュージーランドの人たちは、自然環境を守る意識が高そうだね?」と尋ねてみたところ、こんな答えが返ってきました。

「うーん、意識が高いかは分からない。少なくともそうでないといけないとは思うけど、特別意識して暮らしてはいないかもしれない。人口が少ないから自然を守れている、という方が正しいかもしれないね。」

確かに、人口500万人ほどの小国であるニュージーランド。友人の言葉も一理あるのかもしれません。

ですが旅行者として街を歩いてみて、私は、「意識しなくてもエコに暮らせる仕組み」が社会に根付いているからこそ、この自然が守られているのだと感じました。

ニュージーランドにいる羊の写真

今回の旅で得た「エコ」な視点は、きっとあなたの毎日にも活かせるはず。

買い物のたびにプラスチック袋をもらわない。車ではなく、自転車に乗ってみる。一人ひとりの小さな行動が、私たちが暮らす日本の美しい自然を守ることにつながるはずです。

私たちも、できることから少しずつ始めてみませんか?

文・構成・写真/SD学生編集部(M.M)

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